昔の新聞は一種のタイムカプセルじゃないかと思う。
タイムカプセルっていうのはアレだよ。
手紙とか写真とかを頑丈な箱に入れて20年後とか百年後とかに掘り出すやつ。
なぜか。新聞を見てみるといい。
今ではすっかり歴史になった出来事が、そこでは最新のニュースだし、
今ではマニア垂涎のレトロな車や家電製品がそこでは最新型として宣伝されている。
当時の人間が見ていた「最近の世の中」というやつがそこには溢れてるんだな。
だけどすっかり古くなったことばかりが書かれているわけではないことに、
実際新聞を見てみれば気付く。
今と何ら変わらない事実、今よりマシな意見、そんな記事も少なくない。
一体時代は変わったのか変わってないのか。
良くなったのか悪くなったのか。
 こういう大層な疑問から、ころがる石の台本はいつもスタートする。